Androidスマホの設定(2013年9月、島田雄貴)

メール利用やアプリ導入で環境を整備

Android機の初期設定と基本操作を覚えたら、より使いやすく利用環境を整えていこう。今回は、「Gmail」や「Eメール」の設定をして、スマートフォンだけでもパソコンと同じメールをやり取りできるようにする。新しいアプリのインストールやファイル管理の方法も見ていく。

Googleアカウントを正しく登録

スマートフォンやタブレットを活用するためには、クラウドサービスとの連携が不可欠。それらの多くは、利用するためのアカウントが必要になる。例えば、GmailやYouTubeといった米グーグルが提供するサービスを利用するには、自分の利用しているGoogleアカウントが正しく登録されている必要がある。

「設定」メニューにある「アカウント」

Android機では、主要なサービスのアカウントをまとめて管理しているので、まずはアカウントの登録について確認しておこう。アカウントの管理は、「設定」メニューにある「アカウント」の項目で行う。

アカウントの項目をタップ

新規のアカウントを作成する場合は、「アカウント追加」をタップする。追加できるアカウントが表示されるので、Facebookなど登録したいアカウントの項目をタップする。その後は、IDやパスワードなどを指示に従って入力する。

Google Playの各種サービス
アプリデータ、カレンダーと自動同期

登録済みのアカウントは、ロゴとともに名称が示されており、タップすると状態を確認できる。開いた画面ではそれぞれのアカウントで利用可能なサービス名が並び、アプリとの同期状況が示される。Googleアカウントなら、GmailのほかGoogle Playの各種サービスやアプリデータ、カレンダーなど多くのサービスが自動同期する設定になっている。

バッテリーの消耗が早まる

自動同期に設定しておくとクラウドのデータとAndroid機のデータが常に同じ内容に保たれるので便利。半面、そのための通信が自動的に行われるので、バッテリーの消耗が早まる。必要に応じて同期すればよいという使い方のサービスであれば、チェックを外そう。アプリ側で手動同期が可能だ。

Gmailなら初期設定不要

Googleアカウントを登録してあれば、すぐにGmailを利用できる。パソコンなどで使っているのと同じGoogleアカウントを登録した場合は、Gmailのアイコンをタップするだけでパソコンと同じメールを読み書きできる。この手軽さは、ほかのスマートフォンやタブレットに機種変更したり、併用したりするときも同様だ。

トレイやラベルの切り替え

Gmailのアプリは操作が分かりやすい。トレイやラベルの切り替えは画面左上をタップ、最新状態への更新は画面を下方向にスワイプ、受信メールの閲覧はメールタイトル部分をタップといった具合だ。メールの作成は、「+」マークの付いたメールのアイコンをタップすればよい。

アカウントごとの着信通知設定
カスタマイズが可能

Gmailの各種設定は、メール画面を開いた状態で「メニュー」ボタンを押す。Gmail全体の環境設定や、アカウントごとの着信通知設定などのカスタマイズが可能だ。なお、「メニュー」ボタンはハードキーになっている機種と、画面上部などに「■」が縦に3つ連なったアイコンで示されている機種があるので、確認しておこう。

Gmail以外でもOK

パソコンで使っているメールがGmail以外でも心配ない。Android機には「Eメール」というアプリが用意されており、いろいろなメールサービスが利用可能なのだ。

プロバイダーによって手順が異なる

Eメールアプリを起動すると、設定画面を順番に示してくるので、必要な情報を入力していけばいい。最初にメールアドレスとパスワードを入力する。プロバイダーによってその後の手順が異なり、「次へ」をタップして自動設定できる場合と、「手動設定」を選ぶことになる場合がある。プロバイダーのWebサイトなどの説明を見ながら設定を進めよう。

サーバーから受信する間隔

受信サーバーと送信サーバーの設定が終わったら、次にアカウントオプションの項目を設定する。サーバーから受信する間隔や、自動的な同期の有無、通知の有無などをカスタマイズできる。

アイコンの図柄を見ながら操作

最後にアカウント名を分かりやすいものに付け替える。パソコンと同じメール環境が得られるのはGmailと同じで、アイコンの図柄を見ながら迷わずに操作できる。

アプリを組み込み自分仕様の一台に

スマートフォンやタブレットが便利とされている理由の一つは、好きなアプリをインストールしてカスタマイズできることだろう。ビジネス関連からゲームなどのエンターテインメント分野まで、硬軟交えて数多くのアプリが提供されている。

「Google Play」のショートカット

Android用のアプリを入手する方法はいくつかあるが、基本はグーグルが運営するオンラインマーケット「Google Play」にアクセスすることだ。ホーム画面にある「Google Play」のショートカットをタップする。開いた画面で「アプリ」を選び、「今週のおすすめ」や「カテゴリ」などから気に入ったアプリを探す。アプリ名やキーワードが分かっていれば、検索することもできる。個別のアプリ紹介画面に移ったら、「インストール」のボタンをタップする。

アプリの権限を確認

次に、「アプリの権限」の情報が示される。これはスマートフォンやタブレットの端末の機能や格納された情報へのアプリからのアクセスを確認する項目。中には個人情報を抜き取ろうとするような悪意のあるアプリもあるので、インストールするアプリがどのような権限を持つのか、目を通して確認しておく。アプリの機能とかけ離れた権限を要求している場合は要注意だ。

自動更新の許可を求めるダイアログ

この後にアプリの自動更新の許可を求めるダイアログが開くので、「OK」か「後で行う」から選択する。個別のアプリ紹介画面に戻り、「開く」ボタンをタップするとアプリが起動する。

「インストール」をクリック

アプリはパソコンで検索してインストールすることもできる。スマートフォンと同じGoogleアカウントでログインしたパソコンのブラウザーで、Google Playのページにアクセス。そこで目的のアプリを見つけたら、スマートフォン画面と同様に「インストール」をクリックする。

アクセス権限を確認し、インストールする端末を選択して「インストール」をクリック、次の画面で「OK」を押せば完了だ。

イー・アクセスなどの携帯電話事業者(キャリア)
マーケットを利用

Google Playには数多くのアプリがあり、外国語だけのものも多い。選ぶのが大変と感じるなら、イー・アクセス(イー・モバイル)などの携帯電話事業者(キャリア)が提供するマーケットを利用するのも手だ。日本のユーザー向けのおすすめアプリをピックアップしているほか、定額料金でアプリが使い放題になるサービスもある。

アプリのアンインストール

インストールしたアプリの管理は、「設定」画面の「アプリ」欄で行う。バックグラウンドで起動しているアプリの一時停止や、アプリそのもののアンインストールができる。アプリのアンインストールはアプリ画面からもできる。

撮影した写真などのファイルを取り扱う

Android機はパソコンと同様、さまざまな情報がファイルとして保存されている。特に利用されることの多いファイルは写真画像だろう。内蔵カメラで撮影した写真は新しい画像ファイルとして作成されていく。画像ファイルを例にして、ファイルの扱い方の基本を確認しよう。

「ギャラリー」「アルバム」を起動

「ギャラリー」(「アルバム」などの名称の場合もある)を起動すると、画像ファイルを保存してあるフォルダーが表示される。そこから、撮影した写真が格納されている「カメラ」を選ぶ。並んだ写真のサムネイルを選んでタップすればその1枚が拡大される。

アイテムを選択

複数選択したい場合は、メニューから「アイテムを選択」の機能を使う。選んだ写真ファイルをメールに添付したり、ソーシャルメディアにアップロードしたりする場合は、「共有」のアイコンをタップする。ファイルの共有に使えるアプリの一覧が示されるので、目的のアプリのアイコンを選ぶ。

ファイルマネージャー

画像以外のファイルを管理するには、ファイル管理アプリを使う。GALAXY S4では「マイファイル」というアプリがあらかじめ用意されている。ファイルの種類やフォルダーごとに表示でき、Android機の内部のファイルを管理できるようになる。自分のAndroid機に該当するアプリがなかったら、気に入ったアプリを探してインストールすればよい。アプリマーケットで「ファイル管理」「ファイルマネージャー」などを検索すれば見つかる。